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【SOUND PEATS Air3】力強いサウンドが楽しい

GLiDiC Sound Air TW-5100の左側が故障した。左側のみ音が小さく、ジリジリと電子音がする。左耳だけ使用頻度が高かったので先に故障したのだと思う。No Music No Lifeな僕の生活に影響がある。次なる完全ワイヤレスイヤホンを購入するのが急務となった。

 

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ドン・キホーテのイヤホン売り場は見るのが楽しい

ドン・キホーテ店内

ドン・キホーテにやってきた。やはりドン・キホーテの陳列棚を見るのは楽しい。時間を忘れる。しかし、どれを選ぶべきなのか的を絞るのが難しい。僕の目にはどれも同じに見えてしまう。

直感的に「これはまずい」と思うものを除外し、特に調べずにSOUND PEATS Air3を購入。耳が疲れにくくて良いな~と思いつつ、惜しい部分が多いように感じた。

長所と短所について包み隠さず語る。

14.2mmのドライバーユニット、迫力十分

SOUND PEATS Air3は、14.2mmのドライバーユニットを搭載した、ダイナミック型の完全ワイヤレスイヤホン

実売価格5千円のエントリークラスだが迫力は十分だ。低音~高音までバランスよく表現されている。

音の傾向としては、輪郭がハッキリ、パキッとした感じ。エントリークラスにありがちな「のっぺり」した感じはない。

どの音域も均等に持ち上がっている。音の大小もしっかりと表現できる。

高価なイヤホンを買いたくないけど、安いイヤホンで失敗したくないという人には超おすすめしたい。これ以上の音を求めるなら、ハイエンドモデルを買うべきだろうとすら思える。

耳に幸福感あり。たとえばKingGnuやPendulumなど低音と高音に特徴があるアーティストは、このイヤホンに合っていると思う。いつまでも聴いていたい気分になる。特にKingGnuの「白日」や「逆夢」は、ボーカルの息遣いの細かい部分まできちんと聴き取れる。これは他のエントリークラスのイヤホンには無い特性。

とにかく、SOUND PEATS Air3は「おお!俺いま、音楽を聴いている!」って感じのノリになれる。

さすがはTrueFree+をヒットさせただけのことはあると感心している。

ただ、これはイヤホンの音に関して言えば、の話。実は全体を通すと非常に惜しい、というか残念に思う部分が多い製品でもある。

長所はあまり目立たず、短所が先に来てしまうのが惜しい

耳の形状を選ぶ

インナーイヤーは、耳の穴の外側に差し込んで使う。僕の耳は大きい。イヤホンの形状が割と小さいので、沿わせることができず、常にスカスカ。頭を動かすとポロッと落としてしまいそうになる。

なので、なるべく耳穴のほうに入るように押し当てるのだけど、それでもブカブカする。この感触が不気味。

こういったことが起きないように、シリコンなどの付属品があれば良かった。

これは使う人を選ぶイヤホンだと思う。非常に残念に思った。

ケースから取り出しにくい

SOUND PEATS Air3はイヤホンが取り出しにくい

突起がなく指が引っ掛けられない

ケースから取り出せないと電源すら入れられない。なのに、コイツはケースから出しにくい。使う前からユーザとの関係性が構築できない、残念なイヤホン。

原因は至ってシンプル。イヤホンを引き出すために必要な「つまみ」がない。

このおかげで気軽に使えない。使うことが面倒だと感じてしまう。

しかし、回数を重ねればケースからの取り出し方を身につけられるので、安心して良い。僕は極度の面倒くさがりだけど、なんとか普通には取り出せるようになった。

タッチセンサーが使いづらい

ケースから取り出すタイミングでセンサーに触れてしまいがち。いきなり爆音になったり、モードチェンジしていたりする。

あとは耳にぎゅっと押し当てて落ちないようにするときに、センサーに触れてしまうことがある。

イヤホンをケースから取り出すとき以外は、なるべくバーの部分を持つように心がけておけば、センサーに触れることはなくなる。

ただ、やはりタッチセンサーは使いづらい。

ケースがサラサラして冬場は落としやすい

ハンドクリームが必須の人は要注意。ケースがサラサラなので、取り落とす可能性が高い。可能なら、ケースの摩擦を減らす運用をしたほうが良い。

例えば、小さくカットしたセロテープを貼る。これだけでずいぶんと取り回しが改善される。ただし、ルックスが悪化するので、そういうのを気にする人は別の手段を考えたほうが良さそう。

もちろん、手袋を着用しているときにも注意が必要。ゴムのイボイボがついているものを着用しよう。

大型ドライバーユニットなのに、重低音がない

メーカーがどのような音を目指すのか。音作りの傾向によって変わるので、なんとも言えないところではあるけど、重低音を期待して購入したのに、重低音がなかったのは痛恨の極み

一応、「低音強調」というプリセットはあるけれど、重低音ではない。あくまでも低音域を上げるだけ。響き渡るような低音を意識している場合は注意が必要。

価格以上の音質は期待できない

まず、実売価格3千円の「SOUND PEATS TrueFree+」が、エントリークラスなのに非常によく出来たものだった。ドライバーユニットもそこまで大きいものではなかったが、やはり低音~高音まできちんと表現できていて、バランスも悪くなかった。

そんなわけで、そちらよりも少し高価な本製品に、それなりの期待値があった。

しかし、SOUND PEATS Air3は5千円なりの音だと思う。これ以上高ければ、誰も満足しないと思う。

14.2mmもあるドライバーユニットで、ズンズンくるような重低音が出せていないのは痛い。

インナーイヤーだし、重低音は諦めたほうが良い。というのは俗説だと思うので、カナル型に勝らずとも劣らないくらいの重低音を響かせてほしかった。

まとめ

非常に惜しい完全ワイヤレスイヤホン「SOUND PEATS Air3」

SOUND PEATS Air3

SOUND PEATS Air3は、音のバランスがよく、どの音域もきちんと出せている。安いイヤホンによくある低音が弱いといったこともなく、誰が聴いても満足できる製品。

しかし、サイズ調整ができない。残念ながら僕の耳の穴にはサイズが合わなくて、使用するシーンが限定的。頭を動かすとイヤホンが落下しそうになるので外出先では使えない。

また、ケースから取り出しづらい、タッチセンサーがゆえの操作性の悪さなど、イヤホン以外の部分が良くない

ゆえに僕の中では使いづらいイヤホンとなってしまった。これは就寝前の動画視聴専用機となりそうな気がしている。

ただし、サイズが合っていて、かつケースからの取り出しが苦じゃないという人がいれば、間違いなく最強の格安完全ワイヤレスイヤホンである。

誰もが使いやすい製品なら良かった。非常に惜しい。

尚、上位機種である「SOUND PEATS Air3 Pro」についてもやはり取り出しには難があるようだ。しかしこちらはカナル型なので、インナーイヤー型が苦手な人は、そちらを選択するというのは十分にアリだと思った。